トイレ掃除をやってはいるけれど、「床や便器がなんとなく汚い」「なんか臭い」ような感じがしていませんか?
トイレ掃除というと、洗剤とブラシを使って便器を磨くだけでいいと思う人が多いですが、それだけでは床や便器のふち裏に飛び散った汚れや臭いまではとることができません。
とはいえ、毎日トイレ掃除をしたり、何種類ものトイレ掃除グッズを揃えて細かく掃除するのも面倒ですよね。
そこで今回は、普段育児や仕事でトイレ掃除に時間がかけられない人や掃除をする機会がなかったという人に向けて、トイレ掃除のコツをご紹介いたします。
トイレ掃除のコツ1.楽チン便利な道具を選ぶ!
トイレを短い時間で臭いが残らないようにきれいに掃除するには、『掃除道具選び』をしっかりするのが一番大事です。
ものすごい暴論ですが、『良い道具を使えば、誰だって簡単にトイレをきれいに掃除できる』のが真実です。
また、良い道具といっても毎日使うトイレ掃除の道具です。高級掃除機のように何万円もしませんのですぐに揃えることができます。
しかし、『良いトイレ掃除道具ってなに?』という人は多いと思います。
そこで、ここではトイレ掃除を短時間で臭いが残らないレベルにきれいできる良い道具をご紹介します。
トイレブラシは使い捨てが楽でキレイ
トイレブラシは、100円ショップで売られているような『使いまわしタイプ』が昔は主流でした。
しかし、最近では『トイレ掃除したけどブラシが臭い』『便器はきれいになったけど、ブラシは汚いままだから気になる』ということで『使い捨てタイプ』のトイレブラシが主流になっています。
もしも、まだ使いまわしタイプのトイレブラシを使っていて、トイレ掃除後に糞尿の臭いがすることがあるという人は使い捨てブラシデビューをしてみるといいでしょう。
スクラビングバブルとスコッチブライトはどっちがいい?
トイレの使い捨てブラシというと、大手メーカー製品のスクラビングバブルとスコッチブライトの2種類が人気です。
1回あたりのコストが安いのはスクラビングバブルですが、『ブラシの取り付けが袋から直接できる』というメリットが人気なのはスコッチブライトです。
普段からトイレ掃除時にゴム手袋をつけている人は「スクラビングバブル」がコストを抑えられるのでおすすめですが、ゴム手袋を使うのが面倒という人はスコッチブライトがおすすめです。
>>>Amazon:スクラビングバブル本体1本+付け替え16個
>>>Amazon:スコッチブライト本体1本+付け替え15個
トイレシートは肉厚1枚で便器も床も掃除可能
トイレのお掃除シートでは、肉厚なものを選ぶのがおすすめです。
薄いものは1枚あたりの値段は安いですが、掃除途中で破れたり、シートに染み込んでいる洗浄液が乾いてしまい2枚・3枚と使ってしまうので実はコストが高くなっていることがあります。
また、肉厚なものであればゴム手袋をしなくても床や便器もきっちり磨くことができるので手袋をはめるのが面倒だと思っている人の時短に繋がります。
やっぱり人気のトイレクイックル
トイレのお掃除シートは国内のメーカーから色々な製品が販売されていますが、やはり一番人気は『花王のトイレクイックル』です。
厚手で尿臭さが取れるミントの香り、洗浄液もしっかり浸っているので壁・床・便器まで1枚で掃除できます。
ドラッグストアで購入すると1枚25円と少しお高いですが、ネットショップでまとめ買いすれば1枚17円程度に抑えることも可能です。
>>>Amazonトイレクイックル20枚×3パック(詰め替え用)
トイレの臭い・汚れ除去は洗剤と消臭スプレーで決まる
トイレの便器だけでなく、床や壁もしっかり掃除しているのに尿くさい臭いや黄ばみや黒ずみなどの汚れが残ってしまうという場合。
そういったときは、洗剤と消臭スプレーの選び方を変えてみるのがおすすめです。
トイレの洗剤といっても、水垢に使うもの、尿石・黄ばみに使うもの、黒かびに使うもので使用する洗剤の種類が異なります。
とくに、尿石・黄ばみと黒かびは通常の洗剤では汚れをきれいに落とすことができないので適切なものを選んだほうがいいでしょう。
トイレ掃除のコツ2.洗剤は汚れ別に用意する!
トイレ掃除の際に、1つの洗剤を使いまわしていませんか?
毎日の掃除で使うのは、主に中性洗剤ですが、尿石・黄ばみ汚れや黒かび汚れでは別の洗剤を使う必要があります。
そこでここでは、それぞれの汚れ別に適した洗剤をご紹介します。
水垢汚れに効く洗剤
水垢汚れの場合は、一般的な「中性洗剤」で問題ありません。
中性洗剤というと「何?」となってしまいますが、ドラッグストアなどで売られているトイレマジックリンが中性洗剤です。
使い捨てブラシに染み込んでいる洗浄液も、中性洗剤ですので使い捨てブラシを使っている人は別途トイレ用の中性洗剤を買う必要はありません。
ウォシュレットの掃除用に1本あると便利
トイレのウォシュレットの掃除をする際は、ウォシュレット用ブラシと別にトイレ用中性洗剤を用意しておいた方がいいでしょう。
ウォシュレット用ブラシは使い捨て用でも、洗浄液が染み込んでいないものが多いので別途中性洗剤を用意しておくのが安心です。
>>>Amazon: 消臭ストロング トイレマジックリン トイレ用洗剤
尿石・黄ばみ汚れに効く洗剤
尿石・黄ばみ汚れの場合は、「トイレ用酸性洗剤」を使いましょう。
有名なものでいうと、「サンポール」がトイレ用酸性洗剤です。
洗剤だけで尿石が落ちないときの対処法
尿石・黄ばみ汚れは、基本はサンポールで落とすことができますが、あまりにも尿石が蓄積している場合はサンポールだけでは落とせないこともあります。
そういったときは、「重曹とお酢パック」を使うのがおすすめです。
やり方は簡単で、重曹を尿石表面にふりかけて、その上からお酢を撒いてラップで30分ほど密封してから「水で流す前にブラシでこする」だけです。
重曹とお酢で尿石が柔らかくなったところで、重曹の粒で尿石を削るので液体洗剤だけのサンポールよりもゴリゴリ尿石を削り落とすことができます。
重曹はトイレ掃除以外にも、排水溝や洗濯機の掃除、服や靴の汚れ落としにも使えるので家に1つ常備しておくのがおすすめです。
黒かび汚れに効く洗剤
黒かび汚れの場合は、「塩素系漂白剤(カビ取り剤)」を使います。
黒かびの場合は、便器本体だけでなく壁紙にも生えることがありますが、どちらも1本の塩素系漂白剤で掃除することができます。
壁紙の黒かび汚れは塩素系漂白剤を薄めて使う
便器本体の場合は、そのまま漂白剤をスプレーするだけでいいですが、壁紙に漂白剤を直接スプレーすると壁紙の色落ちに繋がるので水で薄めて使います。
薄める水の量は、カビ取り剤の製品によって異なりますので、心配な人は希釈のやり方の説明がある製品を選んだほうがいいでしょう。
ただし、説明がある製品でも、壁紙と製品の相性が悪いこともあるので、使用前に壁紙の目立たないところで少量だけ使って様子を見る確認作業をしておきましょう。
トイレ掃除のコツ3.汚れ・場所別の適切な掃除方法を使う!
ここまで、トイレ掃除の道具選びについて紹介してきましたが、ここからは掃除のやり方についてご紹介したいと思います。
トイレ便器の尿石・黄ばみ汚れの掃除方法
洗剤の選び方でも紹介しましたが、トイレの尿石・黄ばみ汚れの掃除をするときは「酸性洗剤」を使って掃除を行います。
便器の中やふちの尿石・黄ばみ汚れは、酸性洗剤を流してブラシでこすればきれいに汚れを落とすことができます。
ただし、「壁紙や床にも尿が飛び散っている」という場合は下記の手順で掃除を行います。
壁紙や床に飛び散った尿の掃除手順
- 酸性洗剤と水をバケツに入れて希釈する
- ゴム手袋をして希釈した洗浄液で雑巾を濡らして固く絞る
- 尿汚れが気になる場所を拭く
- 汚れがきれいになるまで繰り返す
- 汚れが落ちたら水で濡らした雑巾でしっかり拭いて完了
酸性洗剤と水の希釈では、酸性洗剤100mlに対して水200~400mlが目安です。壁紙が古いと、一部分だけ掃除することによってそこだけ白くきれいになり、汚れが目立つこともあります。
壁紙の掃除をするときは、目立たないところでどれくらい汚れが落ちるのか確認しておいたほうが安心です。
トイレのふち裏の黒かび汚れの掃除方法
トイレのふち裏の黒かび汚れは、塩素系洗剤(カビ取り剤)を使うのが楽です。
ただ、便器の中にお風呂のカビ掃除に使うカビ取り剤を使うのはちょっと不安という人もいますよね。
そういったときは、トイレ用の塩素系洗剤を試してみるといいでしょう。
色々な製品がありますが、例えばスクラビングバルブのトイレクリーナーはふち裏に液を直接かけられる形状になっているのでおすすめです。
黄ばみ汚れと黒かび汚れでは使う洗剤が違う
洗剤の選び方でも紹介しましたが、黄ばみ汚れと黒かび汚れでは使うべき洗剤が違います。
スクラビングバブルの口コミを見ていると、「黄ばみ汚れには効きませんでした」という口コミがありますが、それはアルカリ性の汚れに塩素系の洗剤を使っているので落ちなくて当たり前です。
黄ばみ・尿石汚れの場合は酸性洗剤(サンポール)、黒かび汚れは塩素系洗剤(カビ取り剤)ですので、落としたい汚れの種類によって洗剤を使いわかるようにしましょう。
汚れを付きにくくする+αのトイレ掃除のコツ
「トイレ掃除は毎日やりたい!」と思っていても、仕事や育児で毎日どころか週一になっているという人もいるかと思います。
衛生面を考えると最低でも、週3日はやっておきたいところですが、仕事や育児が忙しいときはやっぱり週一が限界ですよね。
そういったときは、据え置き型のトイレ洗浄剤をセットしておくといいでしょう。
例えば、トイレのタンクにセットする「ブルーレットおくだけ」をセットしたり、タンクレストイレの場合は「スクラビングバブルトイレスタンプ」を便器にスタンプしておくと尿や便の臭いがつきにくく、きれいな状態が続くようになります。
また、汚れがつきにくいので掃除の際もゴシゴシ一生懸命便器を磨かなくても、サラッと掃除するだけでよくなるといったメリットもあります。
トイレ掃除のコツ~汚い床・便器をピカピカにする簡単な方法~まとめ
今回は、トイレ掃除のコツについて洗剤の選び方やきれいな状態を長続きさせる方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
トイレは放っておくと、すぐに臭く・汚くなりますが、毎日使っている本人はその臭いや汚れに気づかないことがあります。
家の外で会う人には、「家の独特な臭い」として臭ってしまうこともあるので最低限の対策はしておいたほうがいいでしょう。
今回紹介した「汚れを付きにくくする+αのトイレ掃除のコツ」、だけでもやっておくと尿臭さを抑えることができるので、忙しい人は試してみてはいかがでしょうか。